続・男の履歴書 高校卒業後、小生は傭兵として戦地を渡り歩いた。 学業、スポーツ共に国内で五指に入る優秀な成績を誇る小生には、 旧帝大はのみならず海外の有名一流大学から特待生入学の誘いが殺到していたが、全て断わった。 青春は十分満喫した。 学生というぬるい身分に浸かっているのにはこれ以上耐えられない。 小生は己の心に宿る抜き身の日本刀のようなギラついた男の魂を磨きたいのだ。 日々、生死を賭けたギリギリの世界に身を投じ、己の野生と本能を頼りに生を掴み取るような過酷な環境が欲しい。 そんな幻想に取り憑かれた小生は、高校の卒業式翌日には日本を離れていた。 1970年 ベトナム。 小生はとあるアメリカ軍の小隊に特別入隊した。 米兵の集まる酒場で飛び入りで志願した当初は相手方の将校も「イエローは要らない」 と否定的だったものの、目の前で衣服を脱いで小生の武器である 鍛えぬいた体躯を見せるや否や、態度が急変し「是非入隊して欲しい」と逆に哀願された事は今でも鮮明に覚えている。 派遣された海兵隊の小隊は、まるで水滸伝の梁山泊のような荒くれ者の巣窟で、入隊当初はトラブルが耐えなかったが、 小生が次々と輝かしい戦果を挙げていく内に侮蔑の目線は尊敬の眼差しに変わり、 いつしか「ジャップ」ではなく「サー」と呼ばれるようになっていった。 しかし、そんな生活も半年が過ぎる頃には嫌気が差してきた。 血と硝煙の刺激的な匂いに包まれたシビアな日々は確かに男を磨くに相応しい戦いの場だ。 だが、平和維持という大義名分を振りかざし、利権獲得の為に尊い命を次々と犠牲にする米国や、 戦場の恐怖から逃れる為にマリワナやコカインに手を出し、現地の少女を輪姦する仲間達のやり方を見るにつけ、 ここは生死を賭けるに相応しい場ではないと思い始めてきたのだ。 そろそろ潮時か… 米軍優勢のラジオ放送を聴きながら30年物のコニャックを肴に孤独を癒している最中、事件は起きた。 北軍のゲリラにキャンプを襲撃されたのだ、 小生は手元にあったM-16を持ち、部隊の救出に馳せ参じたが時既に遅し。 完璧に不意を突かれた米軍キャンプは既に陥落し、小生はそのまま生け捕りにされてしまった。 それから北軍の拠点に連行され、裸に剥かれて拷問紛いの尋問を受けた。 同じ黄色人種のよしみで敵の情報を全て吐けば国に帰してやる。 そんな交換条件を出されたが、鬼畜に等しい所業に手を染めているとはいえ仲間を売るのは漢がすたると 口を真一文字に閉じ、必至に暴力に耐えたのだ… そんな日々が一週間も続いたある日、一向に口を割らない小生に対抗する為に別の部隊から拷問のスペシャリストと恐れられている将校が招かれた。 男は小生を見るなり、「これはいたぶり甲斐のありそうなジープ(ジャップ)だ。早速楽しませてもらおうか。」と、笑みを浮かべて部下を外に出し、 二人きりになった所で部屋の戸を閉じた。 今がチャンスだ! 小生はこの時を待っていたのだ。 この男の一瞬の隙に乗じ、喉元を喰いちぎって武器を強奪してやる! 小生は男の隙を誘う為、観念した表情を作り目を閉じた… (中略) 「アアッ! ケツマ●コいいっ!もっと突いて!もっと突いて!」 小生は臀部に響く強烈な快楽に耐え切れず、女のように喘いだ。 一週間以上溜まった精液がまるで装填された弾丸のように、発射の準備を待ちわびていた。 「ハハハッ!安物の淫売でもここまで品の無い男狂いはいないぞ! しかしもう時間だ。情報を吐く気が無いなら貴様はもう独房行きだな。」 「ここで止めるのは後生です!何でも吐きますのでもっと突いてください!」 「よし、では情報より先に貴様の汚い汁を全て吐き出させてやる!光栄に思え!」 「ありがとうございます!サー!あああああああああ!」 栗の花の匂いのする白い飛沫が部屋に飛び散り、小生は見事陥落した。 それから数年後、小生が漏らした情報を元に北軍が侵攻。 拠点を次々と撃破し、1975年には首都サイゴンが陥落し、長きに渡るベトナム戦争は幕を閉じた。 今でも夜になると、尻に刻印された「日本人奴隷」の文字が疼き、戦争終結まで便器のように扱われた淫らな捕虜生活を思い出し、 陰茎を硬化させては自慰行為に耽っている次第だ。 _(:3」z)_PR